かみなか農楽舎「農」ライフスタイル

福井県若狭町にある研修施設”かみなか農楽舎”の農業研修 インターンシップ 体験イベントの様子をお届けします

冬へ向けて

本格的に冬野菜の準備が始まりました。
まずは耕起・整地。

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入って6カ月、研修1年目の鈴木くん。クワを持つ姿が様になってきました。
地面をならして、取っても取っても出続ける石を取り、いよいよ種の出番。

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山川さん指導の下直売所向け葉っぱ野菜を種まきしました。
お米の無い時期の作物として、覚えておいてもらいたい。これから時期をずらし順次種まきをして、米の育苗が始まるまではハウスの中を葉物野菜で埋め尽くす予定です。

岡村

ごぼうのその後

今回の台風では農楽舎全員ケガも無く、大きな被害は出ませんでした。ニュースを見るたび被害の大きさに心痛む思いです。


以前下島じいちゃんが掘ろうとして断念したごぼう

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若いの二人が頑張りました。

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「キツいっす…」

と零しながらもガツガツと固い土を砕いてなんとか掘りきったようです。
売るほどの量ではないが、自分たちだけで食べるだけというのも勿体ない。
掘ったものは再び土に埋めておくと長持ちするようなので、ひとまず保存してイベントごとで使うことにしました。

岡村

明日はお休みします

台風接近により、明日は朝雨戸を閉めたり外に出ている機械を片づけたりして、全員帰ることになりました。
そのため明日は精米や配達等お休みさせて頂きます。ご了承のほど、よろしくお願いいたします。

まだまだ終わらない稲刈りですが、台風前にできるだけ刈り進めたい。
わらもできるだけ集めてしまいたい。
ここにきて4台の乾燥機の調子がガタガタッと悪くなり、トラブル対応しつつ、刈りつつ、籾すりつつ、集めつつ…で、人が入れ替わり立ち替わるフレキシブルな一日でした。

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そんなこんなで一人でわら集め。
誰もいないのをいいことに室伏のごとく叫びながら乗せに乗せて10ロール。

乾燥機の故障対応から帰ってきた光晴さんに対して
「良い仕事してるでしょ!」と言わんばかりの態度でロールを下ろしました。
そのあとに光晴さんは14ロール積んでいました。

岡村

クサネム

稲刈りをしているとコイツと出会うことがあります。

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クサネムです。ネムの木に葉っぱが似ているのでこの名前がついたそうです。
普通稲刈りをしたときに混入する草や他のタネなどの異物は風やふるいなどで選別されていくのですが、

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クサネムのタネだけは機械でも飛ばしきれず、玄米の中に混入してしまいます。
この厚みと大きさが厄介。

田植え後すぐに撒く除草剤の効果が切れた後から生えてきます。
ニョキッと生えているのを見つけ次第根っこごと引き抜き、田んぼの外で処理をします。
なかなか無くならないのが現実。地道にやってくしかありませんね。

岡村

ワラロール

飼料米を刈り取った後のわらは牛のエサになります。
ロールする専用の機械をお借りしてコロコロコロコロ…

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刈った後のわらはある程度干さないと品質が悪くなってしまうので、ワラロールはなるべく晴れが続くとありがたいお仕事です。


テレビで見る北海道の干し草ロールに比べるとかなり小ぶりで、想像したよりは軽めです。

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運搬車でモリモリ集めます。

岡村

ベテラン

稲刈り。
今日の私は山本さんの刈った籾を2トンダンプで乾燥機へ運搬する係でした。

「そろそろ田んぼ来てー」

と連絡を貰って行ってみると、

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ありゃ、苦戦している…。

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この田んぼは毎年乾きが悪くて苦戦する田んぼ。
なぜか泉のようにこんこんと水が湧き出る田んぼです。
水路等の配置的に見ても水源は不明(*´ω`*)

コンバインのキャタピラ跡がすさまじく、龍が暴れた後みたいになっています。
普通の順路では隅っこが刈れず、丸々刈り残し。
機械は入れないよねぇ。

基本的に運搬をする人はコンバインの補助的な役割もします。ぬかるんでしまってコンバインが入れない場合は人が刈るしかない。そして機械の入れない場所はたいてい人の足も沈み、非常に刈りにくい。
これ全部手刈りかぁ…と白眼を剥きつつ鎌を握りしめたその時。

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泥をものともせず轟音を立ててやってくる山本さんの姿が。
別角度から進めることでコンバインもはまることなく手刈りする量は最小限になりました。
さすがのベテランでした。

岡村

どうぶつの米

予定より数日早く飼料米刈り取りスタートしました!

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飼料米はなるべく田んぼの中で乾燥させてから刈り取ります。そのため他の田んぼよりも刈り取りが遅く、イノシシに狙われがち。
今年も中で暴れた後ができはじめたので、これ以上の被害が出る前にとコンバインを走らせました。

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この地域の飼料米の品種は「あきだわら」。
東北の方では普通に食用で栽培されているそうです。
となるとそこそこおいしいはず。

…気になるところですが、飼料米は食味よりも圧倒に収量を重視した栽培。さらに粒選別にかけないので、小米や青米も混ざっての出荷。
動物のお肉や卵を作るためのお米です。
いつかヒト用のあきだわらを食べてみたいです。

岡村