かみなか農楽舎「農」ライフスタイル

福井県若狭町にある研修施設”かみなか農楽舎”の農業研修 インターンシップ 体験イベントの様子をお届けします

酔いどれトラクター

秋起こしです。
田んぼに空気を入れてやり、稲わらの分解を助ける。

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よく驚かれるのですが、私は非常に乗り物に弱いので、トラクターに乗ると酔います。
起こしていてトラクターのセンサーで充分耕深を均一にできるレベル。つまり少し凹凸があるくらいなのですが、三半規管に呪いでもかかってるのかな?というくらい揺れに弱いです。
そして窓を開けてもなかなか換気できないキャビンの空気が苦手。
一旦気持ち悪くなるとどうしようもないので、予兆があると誤魔化すためにトラクターの中では常に歌を歌っています。
遠足のバスの中で歌を歌うと気が紛れる気がするあの体験を参考にしています。
毎日がいろは坂。一人バス遠足です。

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ラクターの日は基本孤独ですが、しばらく進めているとどこからともなく鳥が飛来します。
田んぼの場所によってカラス、トンビ、サギ、ごくたまにコウノトリなど、比率が変わります。
この日はカラスの多い場所。ヒッチコックの映画ばりに飛んできました。
しかし狙いは私でなく起こしたときに出てくる虫やカエル。
あまりよそ見をすると酔うのでほどほどに観察しています。

岡村

稲刈り終わり

8月末から続いたながーーーーい稲刈りが終わって。

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田んぼからコンバインが出て、こんどはトラクターの出番。
ラクターの後ろを土を耕すロータリーに付け替えて、動作の確認をします。

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なるべく外が暖かいうちに起こしきって、微生物に草を分解しておいてもらいたい。
暖かい方が微生物も元気に動いてくれます。

ラクターの後ろに頭を突っ込んで一生懸命作業機付け替えをしている光晴さんに忍び寄る影。
下島じいちゃんは総代をしているお寺の大切な行事が終わって、少しホッとしているところ。
ホッとした途端にイタズラ心がわいたようです。
みんなのじいちゃんは今日も元気です。

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岡村

ロールベーラー

今日も稲を刈ったり稲わらを集めたり忙しい。
普段私は刈り取りに回りますが、今日はワラ集めをすることに。
とはいえ稲わらを集めるのは初めて。下島じいちゃんにロールベーラーの使い方を
教わりました。

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埼玉から単身農業を教わりにきて、右も左もわからない私にトラクターの乗り方を教えてくれたのは下島じいちゃんです。
徐々に教わる側から教える側にシフトしつつあり、もうじいちゃんに教わる機会はないのかもと考えていたので、なんだかラッキーでした。

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ご指導のおかげでちょこっとミスりつつもそこまで苦労なく覚えられました。

下島じいちゃんは教えるときによくハンドサインを出します。
たいていは止まれ!とかハンドル切りすぎ!下がりすぎ!とか何か良くないことをしているときにくり出されます。
当時はよくわからないトラクターに緊張しているうえ、じいちゃんの必死のサインの意味がわからなくてよりいっそう混乱したものです。
しかしじいちゃんの下でやってきて早7年。トラクターに乗れずにまごついてたあの頃の私とは違います。

(手を糸巻きのようにクルクル、からのバッテン)

『トラクターの後ろについている作業機を止めろ』と理解するまで同じ動作を3回繰り返させました。
いっそトラクターから降りて聞いた方が早かったかもしれません。
7年前から変わらない私です。


岡村

冬へ向けて

本格的に冬野菜の準備が始まりました。
まずは耕起・整地。

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入って6カ月、研修1年目の鈴木くん。クワを持つ姿が様になってきました。
地面をならして、取っても取っても出続ける石を取り、いよいよ種の出番。

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山川さん指導の下直売所向け葉っぱ野菜を種まきしました。
お米の無い時期の作物として、覚えておいてもらいたい。これから時期をずらし順次種まきをして、米の育苗が始まるまではハウスの中を葉物野菜で埋め尽くす予定です。

岡村

ごぼうのその後

今回の台風では農楽舎全員ケガも無く、大きな被害は出ませんでした。ニュースを見るたび被害の大きさに心痛む思いです。


以前下島じいちゃんが掘ろうとして断念したごぼう

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若いの二人が頑張りました。

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「キツいっす…」

と零しながらもガツガツと固い土を砕いてなんとか掘りきったようです。
売るほどの量ではないが、自分たちだけで食べるだけというのも勿体ない。
掘ったものは再び土に埋めておくと長持ちするようなので、ひとまず保存してイベントごとで使うことにしました。

岡村

明日はお休みします

台風接近により、明日は朝雨戸を閉めたり外に出ている機械を片づけたりして、全員帰ることになりました。
そのため明日は精米や配達等お休みさせて頂きます。ご了承のほど、よろしくお願いいたします。

まだまだ終わらない稲刈りですが、台風前にできるだけ刈り進めたい。
わらもできるだけ集めてしまいたい。
ここにきて4台の乾燥機の調子がガタガタッと悪くなり、トラブル対応しつつ、刈りつつ、籾すりつつ、集めつつ…で、人が入れ替わり立ち替わるフレキシブルな一日でした。

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そんなこんなで一人でわら集め。
誰もいないのをいいことに室伏のごとく叫びながら乗せに乗せて10ロール。

乾燥機の故障対応から帰ってきた光晴さんに対して
「良い仕事してるでしょ!」と言わんばかりの態度でロールを下ろしました。
そのあとに光晴さんは14ロール積んでいました。

岡村

クサネム

稲刈りをしているとコイツと出会うことがあります。

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クサネムです。ネムの木に葉っぱが似ているのでこの名前がついたそうです。
普通稲刈りをしたときに混入する草や他のタネなどの異物は風やふるいなどで選別されていくのですが、

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クサネムのタネだけは機械でも飛ばしきれず、玄米の中に混入してしまいます。
この厚みと大きさが厄介。

田植え後すぐに撒く除草剤の効果が切れた後から生えてきます。
ニョキッと生えているのを見つけ次第根っこごと引き抜き、田んぼの外で処理をします。
なかなか無くならないのが現実。地道にやってくしかありませんね。

岡村